指先の血糖値>腕の静脈血?
たまに、病院で腕からの採血の後に、指先から自分の血糖測定器で血糖値を測定したら、指先からのほうが高かったという話を聞きます。指先の血糖値と腕静脈の血糖値は異なるのでしょうか?
血糖値の体内での分布
実は、血糖値は、
動脈血>毛細血管血>静脈血
の順番で低くなっていきます。とくに食後ですと、動脈血は静脈血より10-20mg/dlくらい高いといわれています。
心臓から送られた血糖値が、毛細血管をめぐるうちに各組織に吸収され、静脈血になるころには減っているイメージでしょうか。
ここで、
指先の血糖値=毛細血管血
腕のから普通採血される血=静脈血です。
よって、特に食後、指先から計った血液は、病院で腕から測った血液よりも血糖値的には高いことがあるのです。
ただでさえ、高血糖域においては簡易血糖測定器は病院値より高い傾向にあるのに...
結局のところ、簡易血糖測定器はあくまで、「簡易」、高い、普通、低いと三段階くらいの目安にしかならないのかもしれません。
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