血糖測定器の誤差
まずは基本からです。病院などで使用されている高額な機械と違って、自己血糖値測定器は一万円位するものの、やはり「簡易」測定器としての機能しか持ち合わせていません。よって、実際の血糖値から、いくらかのずれが生じてしまいます。
まずは、よ〜くパッケージの横(もしくはセンサーの箱の横、裏)を見てみましょう。たいていの場合そこに、誤差がどのくらい見込まれるかが書いてあります。だいたい±10〜20%と書いてあるのではないでしょうか?
誤差の生じる要因
誤差が生じる要因には、取り扱いに基づいて生じるものと、測定器自身の問題とがあります。
取り扱いによる誤差と対策
この類の誤差は、自己努力で何とかなる場合もあります。
1)測定に用いた血液量が少なすぎた。
→ 十分量の血液を用いて測りなおす。
私が、過去少なすぎて失敗したときには、-20%ほど血糖値が少なく出ました。
2)手がものすごく汚れているのに使用した。
→ 手をきれいに洗ってから使用する。
甘いものを食べたその手で測定する、といった、分かりやすいケースから、測定の阻害になるような物質を手につけたまま測定してしまうケースまであります。指先に穴を開けるのですから、できたら清潔な手で使用したいものです。
3)測定器を揺らしながら測定した。
→ これは私の使用している機種だけかもしれません。揺らしながら測定すると、血中ブドウ糖と試薬の反応が促進されるのか、高い値が出る傾向にありました。できれば、測定は、水平で安定した台上で。
測定器側の問題
これは自己努力ではどうにもなりません。測定用センサーが作成された工程で、どうしても試薬の反応性による違いだとか、センサー上の試薬量によるちがいだとか、細かな違いがでてきてしまいます。それを補正するのがセンサーのロットごとの補正です。補正IDコードを打ちこまなければいけない形式の血糖測定器から、補正コードがセンサーに内蔵されているもの、測定器自身に補正専用のチップを突き刺すものまで、その形態はさまざまですが、きちんと補正するようにしましょう。
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